菓子店舗詳細

店舗情報

菓子処 丸美屋

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 昭和8年の創業以来、厳選した素材を使ったきめ細かなお菓子づくりで定評のあるお店。地元・八戸はもとより近年ではネット通販でも人気を集めています。四季折々の草花や風景をモチーフにした和菓子は、まさに匠の技による逸品ぞろい。皇室にも何度か献上されたという輝かしい実績を誇ります。また、コーヒー餡と生クリームが入った「カフェオレ大福」や餡子の部分に赤飯を入れた「赤飯饅頭」など、独創的なお菓子づくりでも知られています。
業種
和洋菓子
店舗名
菓子処 丸美屋(かしどころ まるみや)[ 合名会社 菓子処 丸美屋 ]
所在地
〒031-0802青森県八戸市小中野8-8-35
電話番号
0178-22-6105
ファックス番号
0178-47-3553
販売責任者
若山 忠義
公式HPなど
ホームページ

商品情報(1)

こだわりの逸品

シュロー

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 見た目は細身のロールケーキのシュローは、甘みのなかにほのかに香る塩の風味が特徴なのですが、その塩は岩手県の野田村で作られている“野田塩”を使っています。これは太平洋の海水をくみ上げ大きな釜で数十時間煮詰めて作る塩で、ミネラルたっぷりの自然塩として知られています。
 シュローに限らず、すべての商品において質の良いものを使うようにと先代・先々代から言い伝えられていますので、原価優先ではなくものの良しあしで原材料は選ぶように心がけています。(1個1,028円) 1本あたりのお値段:1,028円(税込)

こだわりの技

P1050334 1本1本、手巻きで作っております。味づくりに関しましては意図的に塩の量を多くして塩味を出しているのですが、野田塩はやや苦味があるので、お菓子の材料としては決して使いやすいものではありません。そういったこともあり塩の分量には常に細心の注意を払っています。

商品開発ストーリー

 1990年代には現在のようなロールケーキにしては細めの棒状のものではなく、もうひとまわり太いものをカットして販売していました。それを2000年代に入ってから現在の形にして発売したところご進物としても人気を集め、おかげさまで今日では年間1万5千本を製造するヒット商品となりました。以前の商品もしょっぱい味が特徴だったのですが、新たに棒状にして発売するにあたり、なにかこだわりを出したいと思っていろいろと試した結果、たどり着いたのが野田塩です。

オリジナルテーマ

お菓子に対する思い

 東日本大震災では各地に甚大な経済的被害をもたらしました。幸いにして当店は数十メートル手前で津波の被害をまぬがれることができましたが、大きな被害を受けた地域の方たちに対し、お菓子づくりを通してこちらから元気を発信し、経済的なことも含めて良い影響が広まっていってくれたらいいなと思います。
 また地元組合の食育事業の一環として、地元の小・中学生に和菓子に親しんでもらおうと、継続的に和菓子づくり体験を実施しています。いまのお子さんたちはなかなか和菓子に触れる機会が少なくなっているので、こういった体験を通じて少しでも和菓子離れに歯止めをかけられればいいなと考えています。
 その一方で、シュローもそうなのですが、これまでになかった味を提案してお客さまに支持されたという経緯がございます。これからもお客さまの好みの変化を取り入れながらも、それに振り回されるのではなく常にお客さまの好みの先をいくような新しいお菓子を提案していきたいと思います。

お客様からの声(評価)

 最近印象に残ったエピソードとしまして、こちらの風習では結納立ての前に決め酒という儀式があるのですが、その決め酒の席でもお菓子を使いたいというお客さまがいらっしゃいました。もともと当店のお菓子を贔屓にされていた方なのですが、決め酒の儀式では鯛の形をしたお菓子を使いたいということでしたのでそれに合わせておめでたいものとして竹の装飾を施し、ご提供させていただきました。その際、ただお菓子を提供するだけではなく、儀式のなかで使われるお菓子の意味合いとともに昔ながらの結納の流れについて説明させていただいたところ、とても喜んでいただけました。
 慶弔事にはお菓子が欠かせないということから、お菓子屋はもともと地域の冠婚葬祭のアドバイザー的な役割を担っていたので、それぞれの人生の節目で自分たちが作ったお菓子を使っていただけるというのはこの上ない喜びを覚えます。

安全性について

 原材料の表示に関しましては、専任者を1人定めてしっかりとした情報提供に努めています。製造上におきましてはやはり異物混入がいちばん怖いので帽子やマスク着用はもちろんのこと、工場に入るときには白衣に付着しているものを完全に落としてから入るようにしています。また安心して美味しく召し上がっていただくためにも賞味期限に関しましては、商品をお渡しする際お客さまにきちんと伝えるように心がけています。

おすすめの菓子店のご紹介

 弘前市にある「大阪屋」さんです。1630年の創業からずっと変わらない和菓子を作り続け、しかもずっと売れているということで個人的にもとてもリスペクトしているお店です。