菓子店舗詳細

店舗情報

元祖鶴子まんじゅう 萬榮堂

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 約750年前、南部二万石の総鎮守として御鎮座されて以来、地元の人々から「八幡の八幡様」と広く親しまれ崇拝されている櫛引八幡宮の参道の入り口にある和菓子店。大正10年の創業以来、地元産の小麦粉にこだわり元祖の味を守り続けています。八戸市出身の芥川賞作家・三浦哲郎氏の作中にも登場するなど、青森・八戸を代表する銘菓づくりで知られ、県外からわざわざ足を運ぶお客さまも多い人気のお店です。
業種
和菓子
店舗名
元祖鶴子まんじゅう 萬榮堂(がんそつるこまんじゅう まんえいどう)[ 有限会社 萬榮堂 ]
所在地
〒039-1105青森県八戸市大字八幡字五日町2-9
電話番号
0178-27-3017
ファックス番号
0178-27-7363
販売責任者
松田 智司

商品情報(1)

こだわりの逸品

鶴子まんじゅう

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 黒砂糖の蜜と青森の県南地方で採れる小麦粉で生地を作った小判型のまんじゅうに、真っ白な米粉をまぶして作っています。(1個100円) 1個あたりのお値段:100円(税込)

こだわりの技

P1050532 包餡作業以外は創業以来変わらぬ方法で、すべて手作業にて行っています。生地は黒砂糖の蜜を作った後、小麦粉を大きい真鍮製のボウルに入れ、ボートを漕ぐオールのようなものを使って混ぜます。ミキサーでこねるとどうしても生地の食感が違ってしまうことから、面倒でも手作業で行うようにしています。また生地のこね具合で焼き上がりも違ってくることから、常に一定の品質が保てるよう生地づくりや焼き加減の微調整を行っています。
 さらに米粉をまぶす作業も、一度機械で試したところどうしてもきれいに仕上がらなかったので、大きなタライ状のものにまんじゅうを入れ、手で揺すりながらむらなく米粉をまぶすようにしています。

商品開発ストーリー

 初代の松田萬次郎が櫛引八幡宮様に銘菓を授けてくださるよう祈願したところ、八幡宮様に鶴が舞い降りる夢を見たことから縁を感じ、鶴子まんじゅうを作ったと伝えられています。当初は鶴子まんじゅうという商品名はまだなかったのですが、近くの明治小学校で先生をされていた藤田ツルさんという方が好んでお買いに来られていたことから「鶴子まんじゅう」という商品名にしたそうです。
 その後、昭和50年代に鶴子まんじゅうがマスコミで紹介されたとき、親戚の方が当時はご結婚されて東京に住んでいらした藤田ツルさんにそのことをご連絡したそうで、里帰りの際にわざわざ藤田さんがお店に足を運んでくださいました。

商品情報(2)

こだわりの逸品

国宝合掌土偶人形焼

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 餡は紫芋餡を使い、縄文人の食生活をイメージするものとしてクルミを加えています。紫芋につきましては地元では採れないので、鹿児島産の芋を使っています。(5個入り700円) 1個あたりのお値段:140円(税込)

こだわりの技

P1050541 紫芋餡のみ製餡を業者さんにお願いしている以外は、すべて手作業で作っています。大量生産はできませんが、その分、1つひとつを真心こめて作らせていただいています。

商品開発ストーリー

 合掌土偶は、八戸市是川にある風張遺跡から出土した縄文時代後期の土偶で、国宝に指定されています。新幹線の新青森駅開業に向けて地元の活性化のためになにかやりたいと考えていたとき、合掌土偶が国宝に指定されたので合掌土偶という名前を冠した人形焼づくりを思いつきました。
 人形焼の型が決まるまでは粘土でいろいろと試行錯誤を繰り返し、最終的に愛知県の業者さんに特注しました。餡に使っている紫芋は地元にはない食材なので、食べたらきっとみんなびっくりするだろうと思っていたところ案の定、大好評を得ることができとてもうれしかったことを憶えています。

オリジナルテーマ

お菓子に対する思い

 当店はお客さまが育ててくださったお店だと思っています。お菓子づくりを通してこれからもそうしたお客さまの応援に応え続けなければならないと思いますし、ここに来ることによってお客さまが癒されたり、来て本当によかったなと思えるお店であり続けたいと考えています。

お客様からの声(評価)

 八戸の郷土のお土産として鶴子まんじゅうを持っていくと、「とても美味しかったから次もお土産は鶴子まんじゅうを」と指定されるというお話をよく聞きます。鶴子まんじゅう自体は他社さんでも製造販売しているのですが、「萬榮堂の鶴子まんじゅうじゃないとダメだ」ということで、決して交通の便が良くないところにもかかわらずわざわざ買いに来られるお客さまも多く、とても感謝しています。

安全性について

 鶴子まんじゅうも国宝合掌土偶人形焼も安心して美味しく食べていただくために、賞味期限は常温で2週間と定めています。衛生面に関しましても2012年の春に店舗を新築する際、図面等をすべて保健所に提出し、安全性のアドバイスを受けました。
 また国宝合掌土偶人形焼に使っている紫芋餡は、生地に使っている卵に反応してどうしても生地と餡の間が緑色になってしまいます。品質的にはまったく問題ないのですが人形焼を割って食べる際、カビが生えているのではと心配されるお客さまもいらっしゃるのではないかと思い、パッケージにその旨の説明書きをつけ加えることにしました。

おすすめの菓子店のご紹介

 同じ八戸市内にある「戸田菓子舗」さんです。特に丹波大納言を生豆から仕入れたどら焼きが有名な和菓子屋さんで、同じ和菓子職人としても見習うところがたくさんあります。