菓子店舗詳細

店舗情報

御菓子司 開雲堂

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 東北を代表する桜の名所としても知られる弘前城の城下町で、明治12年から営業を続けている老舗。津軽の地主であった初代・木村甚之助氏が農地を津軽藩主に献上し、餅屋から転身したことが始まりと伝えられています。開雲堂という名は2代目・音助氏が東京の皇室御用達の名店「塩瀬総本家」で修業をした後命名し、以来津軽を代表する銘菓処として市内はもとより県外からもたくさんのお客さまが訪れる人気のお店です。
業種
和菓子
店舗名
御菓子司 開雲堂(おかしつかさ かいうんどう)[ 株式会社 開雲堂 ]
所在地
〒036-8182青森県弘前市大字土手町83
電話番号
0172-32-2354
販売責任者
木村 ノブ

商品情報(1)

こだわりの逸品

卍最中

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 卍最中は手亡豆による白餡のなかに小豆粒を散らした餡が特徴なのですが、小豆は北海道産のものを使い、餡は自社工場で毎日作っています。また最中の種(皮)に関しましては、以前ずっと作ってくださっていた地元の方がお辞めになられたので、従来の種と同じ食感を守るためにあちらこちらを探した結果、現在は金沢から仕入れています。(1個141円~) 1個あたりのお値段:141円(税込)

こだわりの技

P1050981 現在は餡づくり専門の職人が2名おりまして、手作業で行っています。やはり餡が命と考えていますので使う砂糖も吟味しますし、季節によって入れる量も変えるなど常に同じ味を守り続けるための工夫をこらしています。分量を計ってというだけでは、気温の変化などによってどうしても味や品質に若干のバラつきが生じてしまうことから、長年の勘がものをいう作業だと思います。
 技を見ながら体で覚えていくということが大切な仕事ですので、一人前の職人になるためには最低10年はかかると考えています。

商品開発ストーリー

 明治39年、津軽藩の藩祖・為信公の没後三百年祭を記念して、2代目の音助が謹製したのが始まりです。もともと卍は弘前藩の紋章で、いまでは弘前の市章にもなっているのですが、初代が廃藩置県の際に農地を献上したなどの功績により卍を使うことのお許しを得て商品化しました。

オリジナルテーマ

お菓子に対する思い

 いまは作ろうと思えば、どんなお菓子でも作ることができます。しかし、本物に触れる機会は少なくなっているような気がします。当店でも新しいものを作ろうと思えば作れるのでしょうが、それよりも難しいのは古くからある味を続けていくことだと思います。このあたりの町並みも変わりましたが、選び抜いた素材による昔ながらの変わらぬ味でこれからも皆さまにご利用いただけるお菓子屋であり続けたいと思います。

お客様からの声(評価)

 変わらない味を続けておりますので、地元の方たちのみならず遠方からご注文をいただくことも多々ございます。またずっと同じ場所で商売をしておりますので、それこそ何代にもわたってご贔屓にしてくださっているお客さまも多いです。意図して店構えも昭和初期に建てられたままにしているので、帰省などで立ち寄られたお客さまから「あ~変わらないねぇ」と声をかけられるとやはりうれしいですね。
 それから当店では花見の季節限定で「つともち」という蒸し羊羹に似たお菓子を出しているのですが、毎年これを食べないと桜の季節になった気がしないというお客さま、あるいは桜を見なくてもこれを食べると花見気分を味わえるというお客さまが多く、とてもありがたく思っています。

安全性について

 お店の後ろの工場で作ったものをでき上がり次第売るということを徹底しておりますので、作り置きはせず常に作りたての商品を店頭に並べるようにしています。また賞味期限に関しましても本当はもう少しもつのですが、あえて短めに表示し安心して美味しく召し上がっていただけるよう心がけています。

おすすめの菓子店のご紹介

 同じ弘前市内にある「大阪屋」さんです。ご先祖は大坂冬の陣・夏の陣の後、お殿さまについて弘前に来られたそうで、寛永7年(1630年)から弘前城近くで商売をされている和菓子店です。